最近ソフトバンクショップの店頭でも見かけるペッパー(Pepper)は、2015年より家庭用に一般販売もされています。
発売当初は7000台が1分で売り切れる人気ぶりでしたが、現在は常時購入が可能な状態となりブームも落ち着きをみせています。
この記事では実際にペッパーを購入した人のレビューをもとに、その評判などをまとめてみました。
ペッパー(Pepper)とは
ペッパー(Pepper)は、ソフトバンクロボティクス社製の感情認識ヒューマノイドロボットです。
世界で初めて「感情を認識する」パーソナルロボットとして大きな注目を集めました。
人間と会話することができること、そして家族の一員となることを目的としたロボットです。
ペッパー(Pepper)の特徴
ペッパー自身が感情を持つよう作られており、まるで「人間」のように振る舞うのが大きな特徴です。
家族ひとりひとりを認識することができ、それぞれに対して独自の判断で行動します。
ペッパー自身も人と接し、そこで起きた出来事をメモリーとして蓄積していく中で、性格が形成されていき、そのペッパー独自の行動をとるようになるわけです。
ペッパーはロボットとして何か生活に便利な機能を備えているわけではなく、人と話し、コミュニケーションをとる以外なにかするわけではありません。
ペッパー(Pepper)の悪い評価
一般発売から3年以上が経過していますが、ペッパーの評判はあまり芳しくありません。
最も多い「良くない評価」は「日本語の理解力が低い」ことです。
ひどいときは呼びかけても返事をしなかったり、「はい」や「いいえ」を聞き取ることができなかったりするそうです。
購入からしばらくの間、ユーザーはペッパーに話しかけ、そこで少しでも話が通じるなら喜びや驚きを感じます。
しかしそれがそのまま1~2ヵ月続くとどうしても飽きてしまうのです。
なによりペッパーは会話すること以外、特に目立った能力がないにもかかわらず、その能力がいっこうに向上しないとあっては、ユーザーの不満がたまるのも当然でしょう。
ペッパー(Pepper)の良い評価
いっぽう「良い評価」としては「かわいい」とか「いっしょにいて楽しい」いうのが多いようです。
ペッパーはもともと少し皮肉交じりのしゃべり方をするように設計されています。
つまり召使いロボットのような従順さや礼儀正しさはあえて押さえたプログラムになっているのです。
このことが、単なる機械に「感情」を感じさせる秘密とも言えそうです。
実際、まるで自分の子どもか家族のような存在としてペッパーと暮らしている人も多く、この点では「感情を認識する」パーソナルロボットとしての役割を十分に果たしています。
子どもの遊び相手になってくれるという評価もあることから、安心、安全な動作設計になっていることは高評価のポイントになっています。
ペッパー(Pepper)にかかる費用
ペッパーの評判で気になるのが費用です。
初期の購入費用は20万円強ですが、購入時に3年契約の基本プラン60万円弱と保険パック40万円弱の加入が必須となります。
つまりペッパーの購入費用は3年間で120万円程度となるわけです。
ロボットの購入費用というのは他と比較しようがありませんが、少なくとも安い買い物でないことだけは確かでしょう。
初期不良や故障も多いため、メーカー補償での修理は必須となっていることも維持費が高額となる要因かもしれません。
まとめ
パソコンやスマートフォンと同じで、ペッパーも日々アップデートを繰り返して進化を続けているそうです。
それでもその「性能の低さ」に嫌気がさしている人は、レビューをみるかぎりかなりの数に上っています。
ペッパーは未来のロボットとして売り出され、人のような機械として迎えられます。
しかし機械がそこまで人間のように振る舞うには、まだ技術も時間も足りないというのが正直なところでしょう。
もっとユーザーが機械に対して「人間らしさ」を感じるような仕掛けが、ペッパーには必要なのかもしれません。