ペルソナや真・女神転生で知られるアトラスの人気作世界樹シリーズから、最新作「世界樹の迷宮X」が発売されました。
3DSでは最後の作品となる本作世界樹の迷宮Xは、世界樹ファンはもちろん、まだ世界樹をプレイしたことのない人にもおすすめできます。
過去作の魅力をすべてつめこみ、その名の通り見事に「X(クロス)」させたこちらの作品は、永久保存版となるかもしれません。
10年以上の歴史を持つ世界樹シリーズがどのような進化を遂げたのか、ぜひこの機にチェックしておきましょう。
目次
世界樹の迷宮シリーズの集大成
世界樹の迷宮Xは、過去Ⅰ~Ⅴで培ってきたゲームバランスとシステムをクロスさせた集大成となっています。
世界観や操作性の多くはそのままに、新たなる冒険の舞台が用意されているので、世界樹ファン必見の新作となっているのです。
作品を重ねるごとに遊びやすく、そして戦略性の幅を広げてきた世界樹の最終形態として、ふさわしい最新作となっています。
過去作の中で「気に入った職業がある」「このシステムがたまらない」といった人にとっては、満足のいく出来になっているといえるでしょう。
さらに世界樹の迷宮Xはこれまでのシリーズのノウハウを混ぜ合わせることで、かなりの自由度を実現しています。
攻略の仕方はプレイヤー次第となっているので、くりかえし何度でも遊べるゲームとなるでしょう。
過去作を含めた19種の職業が登場
世界樹の迷宮Xでは過去作を含めた19種類の職業が登場し、プレイヤーの自由に選択することが可能です。
その数は当然シリーズ最高となっているので、自分の想像通りのパーティを組むことができるでしょう。
パラディンを中心に安全重視もよし、セスタスで押し切るのもよし、シノビしばりでプレイするのもよしと、遊び方はさまざまです。
世界樹シリーズならではのロールプレイが捗るので、よりゲームにのめり込むことができますね。
シリーズの枠を超えた夢の組み合わせが実現できるので、世界樹あるあるの「冒険をスタートするまで時間がかかる」をまた体験できるでしょう。
さらに世界樹の迷宮Xには、新職業として「ヒーロー」が追加されています。
剣と盾を使った戦闘スタイルはまさにヒーローで、探索中の活躍に期待できるでしょう。
攻撃だけでなく仲間をサポートするスキルもあるため、初心者でも扱いやすいです。
初めての世界樹なら、ヒーローを主軸にパーティの職業を考えてみるのがおすすめできます。
自分の手で地図を作成するマッピングシステムも健在
世界樹といえば、3DSの下画面を使った「マッピングシステム」が最大の特徴です。
冒険しながら自作の地図を作る一連の流れは、もちろん世界樹の迷宮Xでも健在となっています。
タッチペン片手にマップを書いていくあの感覚を、また新しい舞台で楽しみましょう。
本作はマップに記載できるアイコンの数が増えたので、より詳細な地図を書くことも可能となっています。
もちろん攻略に必要な範囲だけを記録して、効率よく進んでいくことも可能です。
世界樹風にいうのなら、「あなたは地図を隅々まで書いてもいいし、必要な分だけ書くだけでもいい」といったところでしょうか。
またマッピングが苦手という人のために、本作でも「オートマッピング」が実装されています。
ただダンジョンを進んでいくだけでも自動的にマップが完成していくので、バトルや育成に集中したいときにおすすめです。
歯ごたえのある難易度がプレイヤーを待つ
世界樹らしい高難易度のダンジョンは、今作でもきっちりと準備されています。
軽い気持ちで冒険に出るようなら、たちまち全滅させられてしまうでしょう。
モンスターの攻撃はもちろん、探索中に待ち受けるちょっとした選択ミスが、パーティを危機に陥れます。
ゲームに歯ごたえのある難易度をお求めなら、世界樹の迷宮Xをプレイしないわけにはいきませんね。
シリーズお馴染みの強敵「F.O.E」も登場するので、慣れてきたからと油断しているといっきにピンチになるでしょう。
冒険中はマップをよく見て、回復を怠らないという基本を忘れないようにしたいですね。
とはいえ世界樹の迷宮Xではゲーム難易度が4段階に分かれているので、自分に合わせて選択することが可能です。
まずは「PICNIC」「BASIC」「EXPERT」「HEROIC」から、無理のない難易度を選んでみましょう。
キャラメイクで自分だけのパーティを
世界樹の迷宮は、キャラクターの名前や見た目をメイキングすることからゲームがスタートします。
本作世界樹の迷宮Xでも当然、1人1人のキャラを細かくカスタマイズすることが可能です。
前作世界樹の迷宮Ⅴでパワーアップしたキャラメイク要素がすべての職業に適用されているので、より自分の理想に近いメンバーを作れるでしょう。
髪・目・肌の色を変更すると、同じ見た目でもずいぶんと違った印象を持たせることができます。
それぞれの色合いは自由に調整ができるため、こだわりぬけばよりオリジナリティのあるキャラクターが誕生するでしょう。
キャラメイクは新しいメンバーをギルドに加入させるたびに何度でも行えるので、ゲーム本編以上に楽しめるかもしれません。
さらに世界樹の迷宮Xは前作に続いてキャラクターボイスを設定できるため、自分のイメージ通りの声を当てることもできます。
ボイスの種類はかなり豊富なので、充実したロールプレイを楽しめますね。
サブクラスによって戦略性もアップ!
世界樹の迷宮Xではメインとなる職業の他に、もう1つ職業を追加できる「サブクラスシステム」が採用されました。
ゲームを進めていくと1人のキャラクターに2つの職業を自由につけることができるので、戦略性がさらにアップするでしょう。
例えばソードマン+ガンナーで遠近に強いキャラを作ったり、ヒーロー+パラディンで頼もしいリーダーにしたりと、組み合わせはさまざまです。
どんなサブクラスがパーティに貢献するか考えられるだけでも、世界樹の迷宮Xを遊ぶ価値はありますね。
ロールプレイを重視してサブクラスを選ぶか、スキルの効率を考えて選ぶかは、プレイするあなた次第です。
サブクラス解禁に備えて、今から職業の組み合わせを想像してみてはいかがでしょうか。
フォーススキルがバトルの局面を変える
常に全滅の危険がある世界樹の迷宮Xにとっては、一瞬のスキが命取りとなります。
しかし大ピンチを招いたとしても、「フォーススキル」を使えば逆転を狙うこともできるでしょう。
フォーススキルはキャラクターがそれぞれ利用できる必殺技のようなもので、専用のフォースゲージを使うことでバトル中にさまざまな効果を得ることができます。
3ターンの間自分自身をパワーアップできる「フォースブースト」と、ブースト中に使える「フォースブレイク」を上手に活用できれば、バトルを有利に運べるでしょう。
探索中に1度しか使えないため慎重に考える必要がありますが、フォーススキルのおかげで初心者でも強敵に対処しやすくなっています。
フォーススキルを使いこなせるようになることが、世界樹の迷宮の初心者から抜け出す一歩目となるかもしれません。
シリーズ初のワールドマップが実装
世界樹の迷宮Xでは、シリーズ初となる「ワールドマップ」が実装されています。
探索地や採集エリア、その他イベントが発生する場所が複数表示されるので、プレイヤーは自由に世界中を飛び回ることができるのです。
メインに関わる通常の迷宮だけでなく、クエストなどの目的となる小迷宮も多数存在しているため、自分の好きなように冒険を進められます。
ワールドマップはどんどん広がっていくので、これまで以上にギルドで冒険をしている感覚が味わえるでしょう。
シリーズ経験者も驚くこちらの要素が、世界樹の迷宮Xをより楽しませてくれることは間違いありませんね。
ただ過去作をつなぎ合わせただけでなく、こういった新システムも導入しているところが、本作の目玉となっているのです。
まとめ
シリーズの良さはそのままに、さらなる進化を達成した世界樹の迷宮Xは、さまざまな人におすすめができるゲームです。
世界樹を欠かさずプレイしてきた人はもちろん、初めて迷宮に挑戦する探索者にとっても、世界樹の迷宮Xは特別な作品となるでしょう。
集大成として作られた本作の特徴をすべて活用して、自分だけの冒険譚を紡ぎ出してみてください。